昇温コントローラの使用方法

2004.2.12 宇留賀(JASRI)

 

1.         用途

クライオスタットの室温復帰操作において、試料ホルダー付近が室温に復帰した後も、冷却ロッド部分は冷温のままである。これは9650コントローラの制御するヒーターのパワーが弱いためである。試料交換をする際に真空チェンバーを取り外し大気が触れると冷却ロッド部分に結露が起こる。冷却ロッドの部分の迅速な室温復帰を行うため、冷凍機第1ステージに高パワーのヒーターを取り付けた。本マニュアルは、このヒーターの取扱説明を行うものである。

 

2.         注意事項

(1)    冷凍機に損傷を与えないため、冷凍機を停止してからスイッチを入れること。

(2)    昇温目標温度(Default 295 K)を変更しないこと。

(3)    クライオスタットの真空ポンプをOnにしたままにすること。

(4)    室温下で加熱ヒーターを長時間使用するとクライオスタットに損傷を与える。

 

3.         操作手順

(1)    冷凍機のコンプレッサをOffにする。

(2)    クライオスタットが真空ポンプがOnであることを確認する。

(3)    昇温機の電源をOnにする。

(4)    昇温目標温度は工場出荷Default温度(295 K)とする。

(5)    昇温加熱時間タイマーをセットする。

加熱時間が不明の場合は、クールダウン時間と同じにする。

8 Kの場合、約50分である。

(6)    ヒータースイッチをOnにする。

(7)    加熱タイマーが切れる前に設定温度に到達すると、ヒーターも自動的にOffになる。

設定温度以下に再度なると再びヒーターがOnになる。

設定温度を10回横切るとヒーターは切れたままになる。

(8)    加熱タイマーが切れた時に設定温度に達していない場合、ヒータースイッチをOffにすると、タイマーがリセットされる。再度、加熱時間を短く設定し、ヒータースイッチをOnにする。