BL01B1におけるビームタイム前後の作業と注意点

ver. 2000.2.22

JASRI 宇留賀(PHS 3836)

1.     ビームタイム開始前

(1)       スケジュール、測定方法についてビームライン担当者と打ち合わせを行うこと

(2)       実験ハッチの試料周り、計測器周りの設定変更を行う場合、予め必ずビームライン担当者に了解を得ること。特に機器を持ち込んで実験する場合や実験ハッチのケーブルダクトを開け通線を行う場合には、予め報告し許可を得ること。

(3)       XAFS測定用の試料準備を行うこと

可能な限り、入所前に完了しておくことが望ましい

特殊な試料に関しては、ビームライン担当者に報告すること

(4)       XAFSのパラメーターファイルを作成しておくこと

ホール外の準備室のユーザー用コンピューターを使用すること

(5)       ユーザー側で行う準備の完了を確認すること

(6)       前ユーザーに、測定終了予定時刻と引継ぎ作業開始予定時刻を確認し、ビームライン担当者に連絡すること

(7)       前ユーザーと一緒に、確認リスト(別紙)に従って引継ぎ作業を行うこと

前ユーザーはビームタイム中に引継ぎ作業を完了すること

(8)       引継ぎ作業終了後、ビームライン担当者に引き継ぎ確認リストを提出し、問題があれば報告すること

 

2.       ビームタイム開始時

(1)       ビームライン担当者が必要に応じてビームライン光学系の調整を行う。

(2)       実験ハッチ内の計測機器のセッティングは、ユーザーがメインになって行う。原則として前ユーザーが測定開始時まで補助することになっているので、必要に応じ、前ユーザーに教えてもらう。はっきりしない箇所は、必ずビームライン担当者に問い合わせてから作業を行うこと。誤った使用法を行うと、装置の破損やデータの質の低下が起こるので注意すること。特に高圧ケーブルの接続時には感電に十分注意を払うこと。

(3)       実験ハッチの試料周り、計測器周りの設定変更を行う場合、変更前の設定を記録しておき、ビームタイム終了前に必ず復帰できるようにすること。必要に応じデジタルカメラで記録すること。デジタルカメラの借り出しはビームライン担当者に申し出ること。機器の設定が変更されたままで次ユーザーに引き継がれたため、異常データが計測され、その原因究明に無駄な時間を費やしたことがあるので、十分に注意すること。

基本状態のセッティングを別紙の写真に示す(準備中)

(4)       上記の作業終了後、ユーザーによるXAFS計測が可能となる。ユーザーの手引きを参照しながら測定を行うこと

 

3.       ビームタイム中

(1)       ログノートに下記の項目を記述すること

@  ユーザー名、日時

A  各測定元素毎にI0生データ図を描き、ログノートに貼ること

スキャン中のビーム強度変動を記録・保存するため

B  測定準備室の機器を使用した場合、使用内容及び機器の状態を記入すること

C  ビームタイム中に起こったトラブル(状況,原因,対処)

D  ビームタイムの有効利用状況

測定できた試料個数/予定していた試料個数:

光学素子,計測器の調整に要した時間/totalのビームタイム:

トラブル,ビームダンプに費やされた時間:

E  今回のビームタイムで満足した点(データの質,量,使い勝手等)

F  要望事項(改良希望点,購入希望品,内部スタッフの対応等)

 

(2)       実験のセッティング等を各測定元素毎にExcelファイルに記入し、上書き保存すること

Excellファイルは、ユーザーPC Ganimedeのデスクトップ上に、BL01B1ユーザーlog.xlsのショートカットがある。セッティングのシートに記入すること

(3)       イオンチェンバーのガス供給装置は、大流量・小流量の切り替えバルブの操作のみ行い、流量計のニードルバルブ及び2次圧力バルブには触らないこと。変更したい場合は、事前にビームライン担当者に連絡すること

(4)       ライトル検出器にガスを流す場合は、窓材が破れ易いため以下の手順に従うこと。

@      2次圧バルブを反時計方向に回し開放し、2次圧が0になることを確認する。

A      ボンベの1次バルブを開く。

B      切り換えバルブを大流量側にする。

C      2次圧バルブを時計方向に徐々に回し、2次圧ゲージが1kg/cm2になるまで上げる。

(5)       ガスフラッシングのため、大流量でガスを流す場合、15分程度とし、小流量に戻す操作を忘れず行うこと

(6)       MBS openの状態でケーブルダクトを開くと、蓄積ビームがダンプするので決して行ってはならない。ケーブルダクトを開くことが必要になった場合は、ビームライン担当者に連絡すること。

(7)       測定に関わる作業は、人的な安全面及び誤操作による機器損傷の回避の面から、必ず2名以上で行うこと

(8)       食事等で無人測定になる場合は、CHATでその由と連絡先(PHS番号)を報告すること

(9)       ゴミは分別に従ってゴミ箱に捨てること

(10)   グループ内の初心者には熟練者が必ず教育を行うこと。特に実験ハッチ扉の開閉操作については十分に説明を行うこと。

 

4.       ビームタイム中のトラブル対応

(1)     ビームダンプが生じた場合、館内放送による連絡がある。原因や再入射等の情報はCHATで流されるので、注意すること

(2)     定時入射及びビームダンプ後の再入射の際は、中央制御室からMBSが強制的に閉じられる。実験再開時には、MBSの開操作から行うこと。CHATに

All beamline MBS will be unlocked.

と流されると、MBS開にできる。CHATに

MBS開にします。

と報告すること。MBS開はタッチパネルのボタンを押した後、数秒要する。MBS開になるとOptics hatchがBeam onになり、DSSのopen操作が初めて可能になる。

(3)     ビームラインのアラームがなった場合

まず、操作盤タッチパネルの右上のSTOPボタンを押し、アラーム音を停止すること

次にビームライン担当者(PHS 3836または3880)に連絡すること

夜間、休日等でビームライン担当者が不在の場合は、ビームライン当番(PHS 3899)に連絡すること

(4)     怪我、火災等の非常時

非常時の対応に従って対処すること

緊急電話番号:内線119(守衛室の緊急用電話に繋がる)

(5)      装置の動作不良が起こった場合

ビームライン担当者(PHS 3836または3880)に連絡すること

夜間、休日等でビームライン担当者が不在の場合:

緊急事態の場合(水漏れ等)

実験参加メンバーで対処できそうなものについては対処すること

対処不能な場合、ビームライン当番(PHS 3899)に連絡すること

緊急事態でない場合:

マニュアルに記載されたトラブルシューティングに従って、対処する。

マニュアルで対処不能な場合:

実験責任者が宿舎等で休憩中の場合も、現場で測定しているメンバーは、必ずまず実験責任者に連絡をとり、事態の説明を行うこと。実験責任者は、正確に事態の把握をした後、参加メンバー内で対処可能か検討すること。やむを得ない場合に限ってのみ、ビームライン担当者の自宅に連絡すること。深夜等における連絡は実験責任者の良識でご判断下さい。

 

5.       ビームタイム終了前

(1)       ビームタイム終了前までに、次のユーザーへの引き継ぎ作業を完了するように実験を終了すること

 

6.       ビームタイム終了後

(1)     引継ぎ確認リストに従い、次ユーザーに引継ぎを行う

(2)     引継ぎ作業終了をビームライン担当者に連絡すること

(3)     ビームタイム中に生じた問題点、注意点があれば、ビームライン担当者と次ユーザーに報告すること

(4)     ビームタイム中に機器の破損を起こした場合、次にユーザーが使用する前までに修理を完了することが最優先である。必ずビームライン担当者に報告すること。実験責任者は、このことを参加メンバー全員に周知徹底すること

(5)     次ユーザーが無事に測定を開始するまで、補助をすること

(お疲れのところすみませんが、よろしくお願い致します)

必要に応じ、プログラムの使用方法、試料セッティング方法の説明を行うこと

次ユーザーによってはお付き合いの必要がない場合があるので、予め次ユーザー及びビームライン担当者に確認すること

 

7.       勤務先に帰った後

(1)       データ処理を行った後、データの異常の有無、データの質の良否(S/N比等)について、ビームライン担当者にe-mailで報告を行うこと。データに異常がある場合、添付データを送って頂くことが望ましい。測定方法の改善に役立てます。

(2)       論文等の発表を行った場合、ビームライン担当者に別刷りを一部お送り願います。