1. 画面の説明

Tiger

1.1. 各部名称と機能

①RUN(実行)

このプログラムを実行します。

②Abort(中断)

このプログラムを中断します

③SET Value

⑧Unitで選択した単位(Degree, keV, Å) の設定値を入力します。

④MOVE

測定開始角度を設定します。

⑤Reload

分光器の現在値を再読み込みします。

⑥STOP

分光器を停止します。

⑦Encorder

分光器のθの値を読み込む機器(W.S., Display, EIB741)を選択します。
  ・W.S.: ワークステーション
  ・Display: ND 287 (ステップスキャンXAFS測定を行うときに使用します。)
  ・EIB: EIB741 (QXAFS測定を行うときに使用します。)

⑧Unit

分光器のθを選択した単位(degree, keV, Å)で制御します。

⑨SPEED

分光器の速度(Hgih,Middle,Low)を設定します。

⑩EIB741 RESET

Displayの表示値をEIB741に設定します。

⑪現在値(白点線で囲われたところ)

現在の結晶面、分光器角度,分光後のX線のエネルギー,波長を表示します。

⑫EXIT

このviを停止します。

2. θコントローラーの起動

  1. menu3.vi  opticsタグ  MOVE θ を選択して実行labview run inactive を押します。

3. 使い方

3.1. 基本操作

  1. readyが緑色に点灯しているか確認してください。

    オレンジ色になっている場合は、4.1を参考にしてください。
  2. ⑦Encorder を選択します。
      ・QXAFS測定を行う場合(QXAFSで角度補正を行う場合も含む):【EIB741】 を選択。
      ・QXAFS以外: 【Display】 を選択。

    W.S.は選択しないでください。
  3. ⑧Unit を選択します。

    通常は、Degree を選択してください。
  4. ⑨SPEED を選択します。

  5. ③SET Value に設定値を入力します。

  6. ④MOVE を押してください。 (分光器が作動します。)
    MOVEランプが点灯中は分光器が動いています。

  7. 分光器が動作中に停止したい場合は、⑥STOP を押します。

    SPEEDがLOWの場合は、停止するまでしばらく時間がかかります。
    停止するまで気長にお待ちください。

3.2. 設定値に到達しない場合

  1. ⑨SPEED でLOW を選択します。

  2. ④MOVE を押して分光器を動かします。

  3. 設定値に到達するまで繰り返します。

3.3. エンコーダーの角度補正

光学調整を行った後、分光器のθの値は文献値からずれていますので、以下の操作を行って補正する必要があります。

  1. QXAFSまたはstep XAFSで吸収端の値が既知の標準試料(金属ホイルなど)のXANESスペクトルを測定します。

  2. XANESスペクトルで吸収端の位置を決定します。

  3. ⑦Encorder で読み取り器を選択し(QXAFSの場合はEIB741, step XAFSの場合は、Display)、2.で決定した角度まで分光器のθを動かします。

  4. ND 287の入力キーで文献値を入力します。
     これにより、Display(ND 287)の表示値が補正されます。

  5. ⑩EIB741 RESET を押します。
     これにより、Display(ND 287)の表示値がEIB741に入力され、EIB741の値が補正されます。

  6. 再度、標準試料のXANESスペクトルを測定して、吸収端の角度が文献値と同じになっているか確認します。

4. 注意事項, トラブルシューティング

4.1. Readyランプがオレンジ色になっている場合

EIB741との通信が上手くいっていない状態ですので、以下の手順で復旧してください。

  1. ②Abort を押して、プログラムを中断します。

  2. ①Run を押して、プログラムを実行します。

  3. Readyランプがオレンジのまま変わらない場合は、EIB741の電源スイッチを一旦OFFにした後、ONにして再起動してください。
    分からない場合は、担当者にお尋ねください。

5. 改訂等

初版 2021年11月3日